ジャカルタの日本人が思うこと

ジャカルタ在住15年の日本人が思う、日本とインドネシアのいろいろなこと。

成功の秘訣は:「時間を守る」

インドネシアで起業して何だかんだで10年以上生き残ってきて、たまに「成功の秘訣」を聞かれることがある。こんな零細企業の親父にそんな大層なことを聞いても仕方ないだろうと思うし、インドネシアの経済情勢が良かったからというのが一番の理由に違いないのだが、それ以外であえて挙げるとすれば「時間を守ること」だ。

 

例えば10時から10人で会議をする予定になっていたとして、10時ジャストの時点で会議室にいたのは5人だけ。こんなケースは、何かとルーズなインドネシアでは珍しいものでも何でもないのだが、自分が上司の立場だったらどうするのがいいのだろうか。

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素敵なオフィス

SNSインドネシアクラスタを眺めている限りでは、日本人駐在員でも、(たぶん若い人を中心に)「オーケー、オーケー。日本みたいに細かいのが異常なんだ。気楽に行こうぜ、インドネシア最高」という感じで遅刻を受け入れている人もいる。

(もっともツイッターなどで「現地文化に理解のあるイケてる駐在員」をアピールするためにそう書いているだけで、実際には違う対応をしているのかもしれないけど)

 

でも、これはあり得ない対応だと私は思う、というか確信している。

 

 遅刻を容認していたら、時間通りに来ていた5人の方もいずれ遅刻するようになるのはまず間違いない。彼らは社内の会議だけでなく、社外の人との約束にも遅刻するだろう。他の部分でもいい加減になっていくかもしれない。

確かにインドネシアは日本よりもずっと時間に緩い文化の国柄ではあるけれど、少なくとも顧客の立場になった時、インドネシア人だって時間を守ってほしいと思っているし、時間を守る人・会社をより信頼する。

逆に言えば、時間を守らない人が少なからずいるインドネシアでは、オンタイムに行動するだけで、同業他社または同僚よりも高い評価を得ることができる。

「当たり前のことをきっちりやるのが大切」というのは日本でも同じかもしれないが、時間を守るだけでポイントが加算されるというのは、時間厳守が身についた日本人には美味しすぎるボーナスじゃないだろうか。

だからこそ、上司・先輩の立場にあるのなら、他の部署、他の会社に行った時に少しでも評価が高まるように、部下に時間を守ることを指導しないといけない。日本人の下で働いていたのにこういう習慣が全く身に付いていない人を見ると、「あなたの上司は指導してくれなかったんだね、上司としての義務を果たしてくれなかったんだね」と本当に悲しくなる。

 

 

何でもかんでも日本のスタイルを押し付けることがいいわけではないけれど、嫌われることを恐れてビジネス上の合理性があるものを部下に指導できないのでは上司としてより高い賃金をもらう資格ナシと言われても仕方がない。

逆に機密性の高いことじゃなければLINEやWhat`s Appでのやり取りOK、有給は基本フルで消化、賃上げ交渉ウェルカムなどインドネシアっぽいビジネス文化も受け入れてますよ。