ジャカルタの日本人が思うこと

ジャカルタ在住15年の日本人が思う、日本とインドネシアのいろいろなこと。

今はまだまだだとしても:改善する若者のモラル

ツイッターのアイコンに日の丸とか付けがちなタイプの人がよく日本人は「民度」が高いとか言っていて、この民度が何を指すのかイマイチはっきりしないけど、「ルールと道徳の遵守」だとすると、残念ながらインドネシア人は現状「民度」が低い国民であり、そ…

日本人もハマる:国民食インドミー

日本人の国民食というとラーメンとかカレーがあがる。本当にそれでいいのか、という気もするが、私自身も母の味と聞いてイメージするのは、牛すじ肉を長時間煮込んだ特製カレーだったりするので、現代の日本人が今さらカッコつけて和食をあげるより潔いのか…

物乞いもギター弾きも:富は分かち合うもの

今はそこまで極端ではないが、10年前くらいまでは少し大きめの商店に行くと、どこも客よりも店員の方が圧倒的に数が多かった。でも、その有り余るマンパワーで至れり尽くせりのサービスが提供されるわけではなく、大半は店員同士、おしゃべりに興じているだ…

インドネシアらしさが失われる?:そんなわけないでしょ

インドネシアに長く住む日本人にたまにいるのだが、近代化が進む度に「インドネシアらしさが失われる」と不平を言うことは、個人的に最も納得できないことの一つだ。 例えばジャカルタでは、以前は庶民の買物といえば「パサール(市場)」であった。だが、設…

今年は選挙イヤー:意外に素敵なインドネシアの民主主義

15年もジャカルタにいるので、何度か大統領選挙や統一地方選挙を見てきた。 投票日は通常水曜日に設定され、その日は祝日扱いで会社も休みになる。投票用紙(新聞紙並に大きい)には候補者のカラー写真が印刷されており、ふさわしいと思う候補の写真に釘を突…

静かな正月と賑やかな断食月明け:反転する日イの祝日

拙文を読んでくださっている皆様、あけましておめでとうございます。 昨年中はお陰様で思っていた以上のアクセスと読者登録を頂き、感謝しております。 本年も時間と能力の許す限り、インドネシアのあれこれをお届けできたらと考えておりますので、よろしく…

暦は独立性の象徴:元号も大切にしてあげて下さい

なんだかついこの間、「ハッピーニューイヤー!」とやったばかりのような気がするのだが、2018年が終わろうとしている。 インドネシアではクリスマスの12月25日は国民の祝日で、その周辺に有給休暇の取得奨励日があるため、今年は22日(土)から連休に入って…

東京は文化都市:都市の蓄積は財産です

ちょっと前に「上海では現金なしで生活できる」のような中国スゴイ論がにわかに盛んになった。私はもちろん中国の事情は詳しく知らないが、報道を見聞きし、また中国在住経験者の話を聞くと、誇張はあってもデタラメではないと思える。 反発を受けることを覚…

滋養強壮にコブラの生き血:ゲテモノ料理の世界

*ゲテモノ食品の写真があるので苦手な人は読まないでください* どこの国にもゲテモノ料理はある。日本にはないと思っていても、イナゴの佃煮とか、白子とか、馬刺の話をインドネシア人にすると「うげー」という表情をするので試してみてほしい。馬刺とか普…

LGBTを撲滅せよ?:「寛容な国」の不寛容な一面

最近、インドネシア国外のメディアでもインドネシアのLGBT差別が報じられる機会が増えてきた。 外国を親日か反日かで判断するようなネトウヨ論法は大嫌いだが、幸いなことにインドネシアでの日本のイメージは良好で、私自身が直接差別を受けるケースはあまり…

Eブックでコーランを:宗教とテクノロジー

ジャカルタで暮らし始めたばかりの頃に驚いた物の一つが、電子コーランである。電子辞書のような形でコーランの全文が読め、また読み上げ機能もあってアラビア語の発音も学べるという代物で、グラメディアという大手書店(ここの書店は、本の売り場よりも文…

有り難い技術の進歩:遠ざかる現地の文化

私がジャカルタに住み始めたのは2004年だが、その頃はよくインドネシアのテレビ番組を見たり、雑誌を読んだり、ヒット曲を聞いたりした。その頃のヒット曲は今でも歌えるので、インドネシア人の友達とカラオケボックスに行くときの18番になっている。 ところ…

冷蔵庫はちゃんと閉めよう:小さな美徳を残したい

新婚当初、インドネシア人の妻と冷蔵庫の開け方をめぐって軽いケンカをしたことがある。妻は料理をする時に冷蔵庫を大きく開けっ放しにし、中の材料を眺めて何を作るか考えるときがある。何回かそんな様子を見ていた僕はが「冷気が逃げるじゃん。電気のムダ…

国老いやすく:福祉制度と意識改革は成り難い

インドネシアでも、たまに子が老齢の親を虐待して逮捕されたなんていうニュースを聞くことがある。どんな虐待が行われたかが述べられ、連行される子の映像が流れ、家族愛の強いインドネシア人はこれに大変憤るのだが、私はいつも果たしてこれはそんなに単純…

モスラはインドネシア生まれ:「未開」と「癒やし」の怪獣

知っている人も少なくないかも知れないが、怪獣モスラの巫女である双子の妖精が歌う「モスラーヤ、モスラ」という「モスラの歌」の歌詞(http://j-lyric.net/artist/a000b38/l011e4f.html)はインドネシア語である。東宝の怪獣映画「モスラ」は 1961年公開。…

悟空くんにクレオパトラちゃん:自由奔放なインドネシア人の名前

去年あたりに当地で非常に人気になった「Dunia Terbalik(逆さまの世界)」というドラマがある(2018年11月現在まだ続いている)。妻たちが海外に出稼ぎに行くのが常態化したジャワの農村で、残された夫が家事や育児に奮闘するという話で、私も一時期よく見…

嘘偽りのないイスラム:飯山陽「イスラム教の論理」

世の中、みんな薄々分かってはいるんだけど、大きな声では言えないことというのがある。 「イスラム教は本当は平和な宗教で、イスラム国やアルカイダは真のイスラムじゃない」とか、「自爆攻撃をするのは洗脳されたり、麻薬漬けにされた人だ」とか知識人や当…

「寛容」か「秩序」か:迷惑との付き合い方

私がインドネシアを初めて訪れ、今まで続く運命の出会いというか腐れ縁の第一歩になってのは2001年9月。アメリカで同時多発テロがあった数日後だった。ジャカルタに到着して、安宿で荷物を下ろして、最初に行ったのが独立記念塔(モナス)。ジャカルタのシン…

イスラムの世界観:人の心はちっぽけなもの

出入国管理法の改正で、外国人労働者の受け入れが拡大されそうなことについて、議論となっている。改正が実現すれば、私が住むインドネシアからも結構な人数が仕事を求めて日本に行くかもしれない。 インドネシア人は留学生も、研修生も、それ以外も日本での…

日本の物価安すぎ問題:サービス料を課すべきだ

年に1、2回、日本に一時帰国するのだが、日本の物価の安さに毎度、驚かされる。書き間違いではない。日本は物価が安いのだ。コストパフォーマンスが高いとも言えるかもしれない。 ジャカルタでは道端の屋台で食べれば一食100-150円くらいだろうが、中級レス…

ジャカルタはノラネコ天国:奴らは都会の異邦人だ

イスラム的にはイヌは不浄な動物だが、預言者ムハンマドが好きだったといわれるネコはインドネシアでも人気のペットである。イヌを飼うのは華人などの少数派で、ネコの人気が圧倒的だ。とはいっても、普通の庶民的インドネシア人は、放し飼いというか、ノラ…

ジャカルタが人口世界一に!?:マジ勘弁してください

報道によると、2030年までにジャカルタ首都圏の人口が東京首都圏の人口を追い抜いて世界一になるそうだ。世界一になる、というと景気のいい話に聞こえるかもしれないし、人口の流入はある部分では都市の活気につながるのも事実だろうが、実際にジャカルタ圏…

ライオン・エア事故・人を育てるつもりはあるのか?

日本でも大きく報じられているように、ライオン・エアのJT610便が墜落した。 格安航空会社のライオン・エアはこれまでにも散々やらかしてきた。 2013年にバリで着陸に失敗し滑走路の先の海に突っ込んだ(死者はなかった)のはまだ記憶に新しい。また、ちょっ…

はじめまして:南方の芸術の島から

はじめまして。 インドネシアの首都ジャカルタに15年ほど住んでいます。インドネシア人の友人と小さな会社を作って生計をたてています。インドネシア人の女性と結婚していますが、子どもはいません。日々なんとなく思うことをつらつらと書いていけたらと思い…